
このたび佐賀県立病院好生館が第12回日本救急医学会九州地方会を開催することになりました。佐賀県では第4回大会を佐賀医科大学救急医学講座での開催以来2回目になります。
さて第12回大会のテーマは「救急医療と終末期医療」と致しました。救急医療、医学の発展は目覚ましいものがあります。自然災害、広域・大災害、テロ、交通事故などを想定して救急医療体制が整備されつつあります。改正医療法にもとづく新たな医療計画、医療連携体制構築重点5事業の中で救急医療、救急を含む小児医療、災害医療、周産期医療と救急関連が4項目も含まれ、救急医療の重要性を反映しています。さらにドクターヘリも整備方向で検討されています。呼応してACLS/BLS, DMAT, JATEC, JPTEC, JNTEC, MC が活動中です。今後も救急医療の充実と発展は疑うべくもありません。
困難な状況に寸時の無駄もなく患者の救命救済に臨んでいる一方、医療には必ず結果が伴います。少子高齢化社会を背景に患者の権利意識の変化、医療資源の適正利用などが言われてきています。
平成18年8月、日本集中治療医学会は「集中治療における重症患者の末期医療のあり方についての勧告」を、平成19年2月、日本救急医学会は「救急医療における終末期医療に関する提言(案)」を作成しました。終末期医療、尊厳死、Living Will , 安楽死に対する国民の関心も高くなっています。
良質で適正な救急医療を提供するためには、救急医療従事者も終末期医療に対して真摯に向かう必要があります。
基調となる特別講演を、東京大学名誉教授、同志社大学社会共通資本研究センター長 宇沢弘文先生にお願いしました。医療、経済、哲学、倫理と広範囲にわたるお話が拝聴できるものと楽しみにしています。テーマをもとにシンポジウムを予定しています。その他、教育講演、ランチョンセミナーを予定しています。一般演題も活発にご参加下さい。
佐賀県には嬉野・武雄・古湯温泉、有田焼、吉野ヶ里遺跡など名湯、観光地がございますので、足を延ばしてお楽しみ戴ければ幸いです。
第12回日本救急医学会九州地方会
会長 樗木 等
(佐賀県立病院好生館 館長)